
忘れてはいけないもの
- #活躍する卒業生
1月30日(木)、スポーツマン№1決定戦やSASUKE(いずれもTBS系列)などの人気TV番組に数多く出演されてきたお笑い芸人のワッキーさん(吉本興業所属)が来校。
来校主旨は、ワッキーさんがプロデューサー兼役者をお務めになる舞台“MOTHER”(2009年~)の宣伝のため。舞台は、大東亜戦争末期の鹿児島県知覧町の特攻隊員と、隊員たちから母親のように慕われた軍指定食堂の女将「鳥濱トメ」の物語。
この度この舞台に、本校卒業生の古屋美彩(在校中はラグビー部)さんがご出演することになり、本日の会談となりました。
ウィキペディアによれば、「テレビなどでは一発ギャグを主に披露するがスベることも多い」と掲載されていますが、お話の内容はいたって真面目で熱いものでした。
・卒業生の古屋美彩さんをオーディションで採用したのは、彼女の独特の目つきに惹かれ、オーディション会場にモンペを履いてきたから。戦後80年を迎えますが、この実話は決して風化させてはならない。舞台は、世の中に戦争がなくなるまで続ける、なくなっても続ける。
・舞台稽古は、1時間前に集合して軍人の所作を反復練習。これを教練と呼んでいますが、腕立て伏せやスクワット、号令といったものをみっちりやります。お客様より「本物の軍人さんを見ているようだ」という感想をいただいています。
・戦後80年、当時の混乱を知る80歳以上の方は成人以上の付き添いがあれば無料としたが、WEB申し込みはできないであろう。だから、往復はがきでの申し込みにしたら、そのはがきが5~6枚来ました。その時は、涙が出るほどうれしかった。
・4年前にがんを発病して一時芸能活動を休止しましたが、命ある限りこの舞台を後世に伝えたい。この年になって、お金勘定だけが大事ではないのだというのがよくわかりました。まだまだ世の中に知られていないこの舞台を、まずは多くの学校関係者に見ていただきたいのです。
一生懸命に舞台の話をするワッキーさんに共感。熱い思いを直に感じ、ぜひとも応援したいという気持ちになりました。
日本大学第二高等学校 校長 中島正生
MOTHERホームページ
http://www.airstudio.jp/index_2025mother.html