
さあ出掛けよう、神宮の空の下に
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10月28日(土)来春の第96回センバツ出場校を決める秋季東京都高校野球大会の準々決勝が八王子球場で行われた。
対戦相手は3季連続の選抜出場を狙う強豪二松学舎大付属高校。
試合は延長12回のタイブレークにまでもつれ込み、日大二高は強打の二松学舎の攻撃を粘り強くしのぎ切り、4対3で勝利。
平成2年以来の準決勝に進出した。準決勝の対戦相手は創価高校。
11月4日(土)神宮球場第2試合12:30試合開始予定。
<試合概要>
初回裏、相手3番打者に適時打を許し、1点を先制されるものの、1回戦からマウンドを守り続ける右腕の鈴木くん(2年生)が粘り強い投球で相手打線を抑え込む。
1点ビハインドで迎えた5回2死2塁から、主将の樋口くん(2年生)がライトへ適時打を放ち、右翼が後逸する間に樋口くんも生還し2ー1と逆転。
二高打撃陣も鈴木くんの好投に応え、強打の二松学舎を上回る安打を放ち相手を揺さぶり続けた。
食い下がる二松学舎は7回に犠飛で同点に追いつき、その後は両チームともに決勝点を奪えず、試合は2回戦の佼成学園戦に続く延長タイブレーク(互いに無死1・2塁から攻撃をはじめ決勝点を取り合う)に突入。
スタンドに詰めかけた高校野球ファンは、投手の1球ごとに固唾を呑んでその行方を見守り、一球一打に大歓声を上げる一方、両校応援席は絶え間ない大声援をグラウンドに送りつづけ、球場全体はヒリヒリするような緊迫感と熱気とが折り重なる。
タイブレークの10回は、両校1点ずつを取り合い引き分け。11回もお互い窮地を守り抜き引き分け。勝ち負けが決まったのは12回。
先行の日大二高は、相手バッテリーの失策を誘い1点を奪取。追いすがる二松学舎は、一打逆転の好機を迎えるが、11回より登板の1年生左腕宮村くんが守り切り、試合終了。
今夏5回戦、シード校の早稲田高等学院を相手に大接戦の末敗れ、ベスト8入りを逃した日大二高。
その悔しさをばねに、前を向いて練習し戦い続ける1・2年生に拍手喝采。
この勝利は、真夏の熱き夕暮れのなか悔しさにくれた3年生へのよき贈り物となったに違いない。
さあ出掛けよう、神宮の空の下に。
日本大学第二高等学校 校長 中島正生