卒業生が帰りたくなる学校

2024年03月23日(土)
  • #活躍する卒業生

二人の卒業生が先週、校長室を訪ねてくださいました。

「お~どうした?」と声を掛けると、「急に思い立って、来ました」とのこと。

卒業生が帰りたくなる学校でありたい」と思い描く当方は、内心で微笑む。この二人は2020年度卒で、話の皮切りは、コロナ緊急事態宣言の発出で卒業式が在校生のみで静かに行われた思い出。その後の卒業後の話が興味深い話だったので写真とともに紹介します。

 

 写真右(中央が中島)は、静岡文化芸術大学に進学された尾﨑淳介さん。進学のきっかけは受験勉強で世界史を勉強中、ふと中東の遺跡の名前が出てきて興味を持ち、インターネットで調べるが、なかなか要領を得た答えが得られない。中東とはイランのことで、それなら大学でイランの勉強が深くできるところは何処か調べ、静岡文化芸術大学にたどり着く。
全国の大学でも珍しい古代イラン学を扱っており、それを教える教授のもとに大学生活を過ごしたいと決意し受験勉強を頑張る。在学中にフランス・イタリア・パフラヴィー・パルティア語を学び、広く中東を旅して見聞も広め、見聞録も面白おかしく話してくれました。一旦旅行会社に就職し、世の中を広く見る目を養い、未来、中東の研究者として独り立ちしたいと夢を語ってくれました。

 写真左は、日本大学に進学された石鍋寛大さん。見た目の体つきから、かすかな記憶をたどりながら「ラグビー部だったっけ?」と問うと、「いえいえ、吹奏楽部でした」と苦笑いの返事が戻ってきた。慎重さを欠き、出鼻を挫かれたが、すぐに話題を変え大学生活の話を伺うと、彼は法学部の法律学科に進学し、法曹コースで頑張っている様子。
今後、ロースクールに通って刑法を極める予定で、未来、検事を目指されるという。検事といえば、大変な狭き門であることは確か。それをはっきりと口にする若き貴方なら、きっときっとそれを実現してくれるに違いないと心内で思う。司法試験に合格された折には、是非、再び報告に来てくださいとお伝えしました。

お二人の今後ますますのご活躍を祈念しています。

 

高等学校長 中島正生

一覧へ戻る
TOP
学校案内・願書請求