【高2医療コース】東京衛生アドベンチスト病院見学2024
- #学び
9月20日(金)、高校2年医療コースの1クラスが、杉並区の基幹病院として地域医療を支える学校近隣の「東京衛生アドベンチスト病院」病院を訪問。
病院・大学敷地内の教会に集合した生徒達は、グループごとに教会の座席に腰を下ろすと、すぐに教会の落ち着いた雰囲気に包まれ、パイプオルガンの荘厳な音色に耳を傾け、静謐さの中でプログラムがスタート。
ついで、医療管理安全者→栄養科→薬剤科→放射線科→リハビリテーション科→看護部→検査科の順で、各科の先生方より各科の使命と病院内連携、本音を交えた「医療現場の今」をお話しいただく。
なかなか聞けない、聞く機会のない現場の先生方のお話を熱心に、メモを取る生徒たちの姿が印象的。
後半は、グループに分かれて病院内の各診療科等を見学。MRI施設や手術室に入室し説明を受けたり、病院薬局で薬剤師の高度調剤の様子や作業・理学療法士の現場見学など大変貴重な体験を積み上げることができた。
この杉並区の天沼に1927年に開校した日本大学第二中学校・高等学校と1929年に当地で診療を開始したアドベンチスト病院。少なからずとも、ここ天沼地区の発展にともに関わってきたといっても過言ではない。
この行事の目的は以下の3つ。
- 杉並区の基幹病院である学校近隣の病院現場と患者様とのかかわりに触れ、地域共生社会や日本のおかれている医療の現状について多面的に考察する。
- 様々な立場や医療専門各科で働く医療従事者のご講演や交流を通して、医療現場が大切にしていることや抱えている問題点・課題について整理して現時点での思考をまとめていく。
- 振り返りを通じて、改めて医療職業人として社会貢献していくための問題意識と自覚・覚悟をより一層高める。
振り返り後、生徒の一人が、こう感想を述べる。
「昔から、病院の中で忙しそうに働いている人に憧れを抱いていたのですが最近、入試に向けての勉強をする内に、本当に自分はこの職種につきたいのか疑問を抱くようになりました。ですが、今日、見学したことによって、やはり自分はこの職業をやりたいのだと確信を持てるようになりました。」
観たこと、感じたこと、興味を持ったことを通じて行動を起こすこと。
「観感興起(かんかんこうき)」という四字熟語のとおり、この体験がそれぞれの医療従事者になるぞという覚悟へとつながり、これからの進学準備に向かってくれることを願う。
総力を挙げてご協力頂いた、東京衛生アドベンチスト病院のすべての関係者の皆様に感謝申し上げたい。
日本大学第二高等学校 校長 中島正生