学園創立98周年記念日

2024年10月31日(木)

本日、10/31(木)は日本大学第二学園の創立記念日です。

本学園は1926(大正15)年10月31日に日本大学の2番目の付属校としてこの天沼の地に開校し、本日で創立98周年を迎えました。

学園を包む『おおらかで あかるい』校風はこれまでの歴史のなかでつくられ、受け継がれてきたものです。
その歴史と伝統を守りながらも、男女別学から共学へ、グラウンドは土からタータントラックと人工芝へ、校舎や施設を新築、2023年度からは新しいコース(人文社会・理工・医療)を導入など、その時代に即した対応や教育環境の整備改善に取り組んでまいりました。

そして今年度入学生からは新制服を採用し、2年後に迎える創立100周年から全学年が新制服を着用します。
現在は新制服への移行期間のため、中1・高1が新制服、中2・3、高2・3が旧制服を着用という、本学園の歴史的にも珍しい光景を見ることができます。

日本大学第二学園創立記念日である今日、98年にわたる学園の歩みに思いを馳せてもらえたら嬉しく思います。

 


日本大学第二学園創立記念式典

昨日、10月30日(水)には日本大学第二学園創立記念式典が執り行われました。

理事長式辞

 みなさん、おはようございます。今日は中学3年生の皆さんが記念ホールに集まってくれました。このホールの様子は、全教室にテレビ中継されています。音声、画像は大丈夫ですか?
 さて、明日、1031日は私たちの学園の98回目の創立記念日です。おめでとうございます。

本日の式典では、学園の創立者である山野井亀五郎先生と学園とご縁のある中村素堂さんについてお話します。正門を入るとすぐ左側にある銅像が山野井先生です。先生は明治11年に愛媛県に生まれ、師範学校を卒業後、小学校の先生になりました。30歳の時に上京して昼は学校の先生として働き、夜は日本大学高等師範部で法律を学びました。司法試験に合格し、弁護士の仕事を始めます。

 大正15年(昭和元年)には、先生が中心となって旧制日大二中の建設と運営を行いました。戦後は「学校法人日本大学第二学園」の理事長となり、日大二中・二高の校長も兼任しました。3度の火災に遭い、校舎が壊滅状態になった時には私財をつぎ込んで学園を救いました。先生の温厚な人柄に惹かれて多くの支援者がいたのです。先生の遺稿集には「人生は努力」という言葉が多く出てきます。本学園の校訓「熱誠努力」を実践し続けた人でした。昭和29年に75歳で亡くなられましたが、その日は丁度、創立記念日でもありました。学園の礎を築き、教育と経営に尽力し、最後まで学園と共に生きた先生は徳川将軍家の菩提寺でもある小石川の伝通院に眠っておられます。

さて、その伝通院の本堂の右側に、書道家 中村素堂の石碑があります。縁のある人二人目が、この中村素堂です。多くの弟子を輩出し、戦後の書道界を牽引した彼の書が実は本校にもあります。それは正門にある「日本大学第二中・高等学校」の表札です。品格のある校名を書いて下さいました。これは、次の理事長を引き継いだ山野井和雄先生が素堂の弟子だったご縁で、出きたものです。

皆さん!今日はこうした先人が様々な困難に立ち向かい、乗り越えてきた姿を是非想像してみてください。彼らの努力があって今の学校生活があるのです。先人とは「見知らぬ過去の人」ではなく、今のあなたに繋がっている人だということ、そしてあなたもまた、歴史の糸を紡いでいくのだということを忘れないでほしいと思います。 
 今は、社会のあらゆる分野にAIが活用され、物事を合理的に進めることで成功率も向上しました。AIが生活の一部となっている皆さんは、うまくいくことに慣れてしまってはいませんか。そんな今だから、失敗を恐れない心を養ってほしいと思います。今日お話しした二人の先人も、何度も悩み苦しんだ経験がありますが、諦めず、立ち上がってきたからこそ、無事にバトンを渡せたときの喜びもひとしおなのです。一人で耐えることも大切ですが、友人と一緒だと心強いでしょう。仲間たちと本当の強さ、優しさを磨き合い、自分の中の「人間力」を育ててください。そしてその力を社会のために役立ててほしいと心から願っています。

頑張れ、二中生。頑張れ、二高生。

日本大学第二学園
理事長 長島庫子


同窓生講話

創立記念式典では例年、同窓生の方に講話をしていただいております。
本年度は、本校卒業生であり本学園の教員でもある 坂本健斗先生にお話しいただきました。 

坂本先生は本学園に中高6ヶ年在学され、在学中は中・高ともにサッカー部に所属されておりました。
卒業後は日本大学文理学部体育学科へ進学し、2017年から日本大学第二学園の体育科専任教員としてお勤めされています。

講話の中では、在学時の写真を見せながら当時のエピソードを語ってくださったり、ご自身の実体験をもとに当時の後悔などを交えながらお話してくださいました。

生徒たちは皆先生のお話に聞き入っており、「先生」として見ていた坂本先生が、今日は「先輩」として生徒に映っていたようでした。

        

坂本先生から在校生へのメッセージ  
      「兎を追い越す亀となれ」

夢(目標)を持つことの大切さや、周りと比較するのではなく自分の目指した夢(目標)に向かって一生懸命努力することの大切さを教えてくださいました。

お話を聞いて、在校生の皆さんはどう感じたでしょうか?

挫折した経験も、長い目で見れば自分がやりたいことへの経験や成功につながると思います。
今日のお話を聞いて、既に夢がある生徒も、これから夢や目標を探す生徒も、「兎を追い越す亀」になれるよう、先輩からのメッセージを胸に努力してくれることでしょう。


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