琉球から群馬に駆け上がる
2025年12月23日(火)
- #活躍する卒業生
2016年3月卒業の中本広海さんが久しぶりに母校を訪問。当時お世話になった先生方に、群馬大学医学部の2年次学士編入試験に合格したという報せを届けてくれました。
在校時、国立大医学部を目指していた彼女は、残念ながら医学部合格には届かず、琉球大学工学部に進学。実家を離れた沖縄では学問追求のみならず、沖縄ならではのアクティビティも一通りトライしたそうです。
ただ、卒業後、高校時代に抱いていた夢の医学部進学を諦められず、東京に戻り学士編入試験への挑戦を始めました。しかし、編入試験の勉強期間中、難病罹患という大きな壁が彼女の前に立ち塞がる。寛解まで約2年の月日を要したものの、彼女の強い志は決して消え失せることがなかったそうです。
「闘病経験がなければ、自分を含め誰かの人生について深く考えられる人にはなれなかった。沖縄の4年間も宝物。これまでの全ての選択に後悔はありません。」中本さん談。
他国では普通でも、まだまだ大学卒業後、大学に戻り学び直しをする学生が少ないのが日本社会。この4月より、今度は前橋で一人暮らしを始め、学び続ける彼女にエールを送ります。
日本大学第二高等学校 校長 中島正生
